脳の健康外来Brain Health
脳の健康外来
2020年時点の我が国における65歳以上の認知症の患者数は約600万人、
認知症の予備軍である軽度認知障害 (MCI) の人の数は約400万人と推計されています。
高齢化とともに、認知症患者数はさらに増加し、2025年には5人に1人以上が認知症になると予測されています。
当クリニックの「脳の健康外来」では、認知症の早期発見と予防に重点を置き、最新の多角的検査により早期認知症診断を行い、
それぞれの患者様に合わせたテーラーメード認知症予防と治療に取り組んでいます。
また、認知症以外に頭痛・めまい・ふらつき・しびれなどの脳疾患診断と治療、脳梗塞や脳出血の予防、
未破裂脳動脈瘤などの診断も行っております。
診察時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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9時〜12時 | – | – | – | – | – | ● | – |
13時〜17時 | – | – | – | – | – | ● | – |
認知症の他、脳血管病変・脳腫瘍・慢性硬膜下血腫・正常圧水頭症などの脳疾患スクリーニング検査を行っています。
物忘れ・頭痛・めまい・ふらつき・手足のしびれなどの症状がございましたら、お早めにお越しください。
脳の健康外来のご予約・お問合せ 078-272-0707
検査内容
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- 血液検査
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※特殊認知症検査は一部自費
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- 画像検査
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・CT検査 ・MRI検査(提携クリニック) ・脳血管CTアンギオグラフィ(CTA)
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- 頚動脈エコー
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認知症スクリーニング
「脳の健康外来」では、特殊認知症血液検査、頭部CT画像で独自の解析方法を用いて海馬の萎縮度などを判定し、アルツハイマー型認知症を含めた様々な認知症診断を行っています。
海馬の単純CT
冠状断面脳溝・脳室の単純CT
横断面 -
脳動脈瘤スクリーニング
脳動脈瘤が破裂するとクモ膜下出血(脳の表面が血の海になる)をきたし、約40%の人は1回の破裂で何の治療もすることができずに死亡する、とても怖い病気です。もし手術ができて成功しても、脳血管攣縮などの後遺症で何らかの障害が残るケースが多々あります。
脳動脈瘤が未破裂の状態で見つかれば、開頭術(頭蓋骨の一部を外して手術をする)ではなくて、末梢動脈内からカテーテルを入れて動脈瘤の破裂を未然に防ぐことができる血管内手術(コイル塞栓術)が可能となります。
「脳の健康外来」では、造影剤を用いた脳血管CTアンギオグラフィ(CTA)にて未破裂脳動脈瘤のスクリーニングを行っています。もし、未破裂脳動脈瘤が見つかれば、血管内手術ができる病院を紹介します。脳血管CTA画像
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脳梗塞スクリーニング
脳梗塞は脳内の動脈、あるいは頸動脈の閉塞によって起こります。脳梗塞になってしまうとその脳領域は死滅して、決して元の状態には戻らず、何らかの障害が残ります。
脳梗塞を予防するために、脳内動脈や内頸動脈の狭窄の程度を把握することはとても重要です。「脳の健康外来」では、脳血管CTアンギオグラフィ(CTA)にて脳内動脈の狭窄や走行を、頸動脈エコーにて内頸動脈のプラーク(悪玉コレステロールの塊)の状態を判定しています。
内頸動脈のプラークが管腔の80%以上狭窄していれば内頸動脈剥離術(プラークの掃除)や、頸動脈ステント留置術(狭窄した部分を拡げて金属の筒を留置する)の適応となるので、その場合は手術ができる病院を紹介します。脳梗塞の単純CT画像
脳血管CTA画像
頸動脈エコー
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一般脳疾患スクリーニング
ラクナ梗塞(らくなこうそく)
大脳基底核・視床・橋などの穿通枝領域(細小血管)に動脈硬化や血栓形成による原因です。症状は運動麻痺のみ、感覚障害のみなど比較的軽症のことが多く、無症候性の場合もあります。多発すると脳血管性認知症やパーキンソン症候群を呈することもあります。
ラクナ梗塞部の
単純CT画像脳出血(のうしゅっけつ)
主な原因は高血圧によるもので、細小血管の破綻が出血を起こします。突然、頭痛・嘔吐・呂律が回らない・手足に力が入らないなどの症状が出現します。保存的治療が基本となっていますが、血腫の大きさや部位によっては血腫除去術や減圧開頭術が行われるケースがあります。
脳出血部の
単純CT画像慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)
頭部を打撲して、1~2ヶ月経って脳を包む硬い膜(硬膜)と脳表の間に徐々に血が溜まってくる病気です。軽微な頭部外傷、あるいは頭部外傷がなくても発症することがあります。頭痛、手足の麻痺、物忘れなどの症状が見られます。発見が遅れれば、死に至ることもありますが、血腫除去手術(穿頭ドレナージ術)を行えば劇的に症状は改善します。また、漢方薬を用いた内科的治療でも改善するケースがあります。
慢性硬膜下血腫の
単純CT画像脳腫瘍(のうしゅよう)
脳腫瘍は脳内の様々な細胞・組織から発生する腫瘍です。悪性の代表として神経膠腫(グリオーマ)、良性の代表として髄膜腫(右図)が知られています。髄膜腫は全摘出術(全摘)で完治が可能ですが、大きさと発生部位によっては全摘ができず再発を繰り返すケースがあります。
脳腫瘍の単純CT画像(左図)と
造影CT画像(右図)正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう)
髄液圧は正常ですが、髄液吸収障害によって脳室が拡大する病気です。周りの脳を圧迫することによって物忘れ、歩行障害、尿失禁などの症状が出現します。CT画像では脳室の拡大(特に前角の鈍化:大矢印)と脳室周囲の低吸収域(小矢印)が特徴的です。
髄液を腹腔内に流すシャント術によって症状が改善するケースもあります。正常圧水頭症の単純CT画像
認知症の他、脳血管病変・脳腫瘍・慢性硬膜下血腫・正常圧水頭症などの脳疾患スクリーニング検査を行っています。
物忘れ・頭痛・めまい・ふらつき・手足のしびれなどの症状がございましたら、お早めにお越しください。
脳の健康外来のご予約・お問合せ 078-272-0707
ドクター
紹介
「脳の健康外来」担当医
西崎 知之 医学博士
昭和56年に神戸大学医学部を卒業し、脳神経外科医として研修を受ける。
その後、神戸大・米国カリフォルニア大学アーバイン校と一貫して生体内情報伝達機構を専門に研究している。特に、脂質シグナルと関連づけた新規の認知症治療薬・糖尿病治療薬・がん治療薬の開発に従事している。
現在、神戸国際医療交流財団附属研究所所長を兼任し、後進の研究指導に当たるとともに新しい研究分野にも挑戦している。
診察の流れ
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予約
各プランの予約フォームから予約してください。
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当日受付
当日は、受付までお声かけください。随時案内をさせていただきます。
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診察
医師からの問診があります。
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検査
医師の判断で検査が必要な場合は行います。
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お会計
お会計は、現金・クレジットカード(5,000円以上)・各種スマホ決済でのお支払いが可能です。
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検査結果の予約
次回の来院日時をご予約していただきます。