大腸CT検査のご案内CT colonography

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大腸がん健診の現状

大腸CT検査のご案内

大腸がんによる死亡数

厚生労働省が2024年9月に公表した「2023年の人口動態統計(確定数)」によると、がん(悪性新生物〈腫瘍〉)による死亡は、38万2504人(男性が22万1360人、女性が16万1144人)で、全死亡数の24.3%を占めました。
部位別でみると、男性は肺がん、大腸がん、胃がん、膵臓がん、肝臓がんの順に多く、女性は大腸がん、肺がん、膵臓がん、乳がん、胃がんの順となっています。

引用:国立がん研究センター がん情報サービス

罹患数最多の大腸がん

大腸がんの罹患数は約14.5万人を超え、がんの部位別罹患数で最も多くなっています。また罹患数は年々増加しており、男女とも40歳代から増え始め、年齢を追うごとに高まります。増加の原因として食生活の欧米化に伴う動物性タンパク室や脂肪分の摂り過ぎ、運動不足、肥満、喫煙、飲酒などが挙げられ、更に遺伝的な要因も関係していると言われています。

健診やドックで便潜血検査が陽性になった場合は精密検査として、下部消化管内視鏡検査(大腸内視鏡)、大腸CT検査、注腸X線検査(バリウム検査)が行われます。早期発見・早期治療により、大腸がんの完治率は非常に高くなりますので、定期的な検査をお受けになることをお勧めします。

引用:国立がん研究センター がん情報サービス

診察時間
9時〜12時

※受付は診療終了時間30分前まで。※祝日は休診

症状はないが大腸がん検診で引っかかった、お腹が痛い、血便がある、原因不明の貧血が続くなど
気になる症状がございましたら消化器内科へ、お早めにお越しください。

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大腸がんに
ついて

大腸がんの発生

大腸内壁の正常粘膜から発生するポリープ(殆どが腺腫)が大きくなるにつれがん化したもの(腺腫-がん連関)と正常粘膜から直接がんを生じたもの(デノボがん)、の2つの経路が考えられています。早期大腸がんでは無症状のことが多いですが、進行すると部位により症状が異なってきます。

引用:日本消化器病学会編, 大腸ポリープ診療ガイドライン

検査方法

便潜血検査、下部消化管内視鏡検査、注腸X線検査(バリウム)、大腸CT検査などがあります。

大腸CT検査
の特徴

大腸CT検査の良い点

内視鏡検査と比し前処置の負担が軽減されます。下剤や腸管洗浄剤が大幅に減量され、抗凝固薬、抗血小板薬の一時中止が不要となり、更に、鎮静剤や鎮痙剤の前投薬の必要が無いため、検査後の活動制限がありません。

大腸CT検査の悪い点

約15分の検査時間において炭酸ガス注入時に伴う腹満や排ガスの我慢をしなければなりません。更にX線を使用するため少ない量であっても被ばくを伴います。また、内視鏡検査と同程度のポリープを検出することが可能ですが、基本的には形態診断となり、内視鏡のように直視することが出来ず、視覚的な情報はありません。また病変が認められた場合には状況により、後日内視鏡検査で精査を行うことになります。

大腸CT検査の目的

大腸は回盲部から肛門にいたる1.5〜2mの管状臓器です。各領域に区分され、盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸、肛門があります。この領域をX線CTにより細かく撮像し、コンピュータにより画像処理を施しポリープや腫瘍の検出を行う検査です。

大腸CT検査の適応

早期がん、進行がんや良性腫瘍では腺腫、ポリポーシス、リンパ濾胞など。また、大腸の走行や形態を観察することで炎症性疾患への有用性もあります。

大腸CT検査
について

検査内容

X線CT室にて小指の先ほどのカテーテルを肛門に挿入し、炭酸ガスを1000〜2000ml(大腸の状態により変わります)注入します。その際、腸の蠕動(ぜんどう)が病変の描出を妨げることがあるため、事前に蠕動を抑える注射をすることがあります。
また、回盲部(大腸の一番奥)まで均一に膨らむように何度か体位の変換を行います。X線CTの撮像時間は10秒程度です。腸内に水分が残っていると病変が埋もれてしまうため、仰・腹臥位の2方向を撮像します。準備から撮影終了までの検査時間は約15~20分となります。

検査の準備

大腸CT検査専用の検査食を摂っていただきます。午前検査と午後検査で前処置の内容が変わりますのでご注意ください。検査前日の準備で検査結果の良否が決まります。腸管に液状・固形の残渣ができるだけ残らないように受診者様の協力が必要となります。前処置方法の詳細は別記参照ください。

検査後の注意

撮影後速やかに脱気を行います。腸管の拡張に炭酸ガスを使用するため、空気よりも約130倍速く腸管内へ吸収されるため、お腹の張りは早期に和らぎます。そのため、検査後の腹部膨満感や腹痛は殆ど見られませんので、ご安心ください。

検査画像の処理方法

スライス厚(裁断面の厚み)1.0mm以下で収集された約1000枚の画像を専用の解析ソフトへ取り込み、三次元画像を作成します。腸管内腔を多断面から観察するMPR法(multiplanar reconstraction)、大腸全体を透かした画像(air image)、仮想内視鏡画像(virtual endoscopy)、仮想展開画像(virtual gross pathology)などにより、大腸内腔の粘膜を詳細に観察してゆきます。検出精度の向上に伴い、6.0mmより大きなポリープの検出能は下部消化管内視鏡検査と比べ同等以上とされています。

検査を受けるにあたって以下(PDF)をご確認ください

症状はないが大腸がん検診で引っかかった、お腹が痛い、血便がある、原因不明の貧血が続くなど
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